神奈川県 横須賀市 銀泉浴場








2009/02/14訪問

三浦半島・荒崎で夕日を眺めた後、19時くらいに車で訪問。
この日の日没は17時前後。迷ったこともあったけれど、結構時間がかかってしまった。
半島内だからそんなに時間はかからないだろう、と甘く見たのがよくなかった。

この銭湯は、駅からかなり距離がありそうな場所にある。
それだけに一見のお客が少ない銭湯かも。

車で来た旨を番台に告げに行く。銭湯脇の廃材の積んであるスペースの前にとめてもいいと言われた。

関東型の銭湯には珍しい造り。
入り口が奥まっていて手前が男湯、奥が女湯。
サッシの引き戸を開けて中へ入ると、タタキの玄関で、番台の側面に下足入れがある。
入ってすぐ脱衣場というのは、関西でよくみかけるタイプだ(京都市 白川温泉など)。

男女境は鏡。家庭用でよくありそうな洗面台がならぶ。
壁に沿ってロッカー。その横にトイレ。トイレは本当に昔ながらのもので、汲み取り式
のものだった。伊那市の菊の湯以来かもしれない。

脱衣場ではあがって着替えている客が一人。NHK19時のニュースをみている。
反対側では、ご主人が接客中。着替え終わった客が出てゆくと、私一人になった。

洗い場へ。正面には見附島のペンキ絵。板に直接描かれている。
男女境には大きめのタイル絵。砂浜の海岸と松・・ミホの松原の風景だろうか。
浴室中央にU字型の浴槽。背景画の下の壁にくっついている。中で深・浅二層に分かれている。
カランは男女境と反対側の壁の二箇所。シャワー付きカランは、無し。
シャワー無しというのも珍しい。不便だけれど、昔ながらのまま、ということでOK。

体を洗って浴槽へ。温度計は見なかったけれど、結構熱い。さっきのお客さんは
うめずに入っていたのかも。せっかくだから熱いまま、かき混ぜながらうめずに入ってみる。うーん・・熱い・・。

浴槽から出てカラン前で一休みしていると、一人お客が入ってきた。
水で思いっきりうめている。それを見て思った。「あ、うめてもいいんだ」
入りやすくなった浴槽につかる。よく温まりました。

上がってドライヤーを探したのだが・・脱衣場内に見当たらず。
番台のご主人に尋ねると、女湯後方の荷物を積んであるところを探してくれた。
それでもなかったので、外へ出てわざわざ取りに行ってくれた。

いいお湯なのに、お客が少なくて本当にもったいない。
交通の便は悪いけれど、わざわざ行く価値はあります。近くだったら通いたい。
昔のまま、手付かずの状態が残っているシブい貴重な銭湯です。




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