東京都 新宿区 蓬莱湯







2006/10/31訪問

新宿御苑からそんなに遠くない。この日は飯田橋から徒歩でブラブラ到着。
この当時、新宿通り沿いに新築中のビルがあり、三番目の写真↑のような表示があった。

破風造りで懸魚がある。 
ここは番台です。格天井にレトロな横長ロッカー。島ロッカーは二台。
男女境と反対側の壁のロッカーは、茶色の木製で年代もの。左端に鏡のついた扉の中がちらっと見えて
洗剤がはいっているのが分かった。

壁の上の方に取り付けられた扇風機の後ろに、横長の絵画(山と家のある風景。)男女境は鏡とドライヤー。
番台寄りの島ロッカーにはテレビが置かれている。その横、二台目の島ロッカーの端には、飲料の冷蔵ケース。
向かいにグリーンのシンプルなソファ。番台向かって右手にはお釜型ドライヤーが2台(うち一台故障)。
その横がガラスと木の引き戸を隔ててトイレになっている。

洗い場入り口右手に、白い陶器の曲線がきれいな洗面台。これも年季が入ってそうな感じだ。
洗面台には屋根のような覆いがあって蛍光灯がついている。明るくて見やすい。
洗面台を照らす照明のスイッチカバーも真ちゅう製。いい味がでている。
水道のハンドルは端が玉になった真鍮っぽい金属で中央に、白い陶器製で○のなかに「C」のマークが書かれている。

脱衣場から洗い場にはいる手前の床のタイルは、丸いタイルと木の葉の模様のタイルを両方使っていて美しい。

ケロリン桶は年季が入っていて文字が薄くなっている(おそらく表面が使い込まれて細かい傷が多くなり印刷が見えにくくなっただけではないかと)。
ケロリン桶以外に「蓬莱湯」と名の入った桶もある。こちら表面に凹凸をつけて文字を印刷したものらしい。

洗い場の床白っぽいタイル(ロールシャッハテストに使われそうな「砂時計」っぽいかたちに似ている)。

半円形の浴槽のフチは濃い緑色の大理石模様、内側がブルーのタイル。半分に仕切られていて、左が深め1本ジェット2基、
右1本ジェット3基が浅め。浴槽についている水道カランも半円形。

ペンキ絵は逆さ富士。日付は17年9月26or7日?ペンキ絵部分は男湯とつながっておらず、釜場への入り口扉部分で終わっている。
絵の部分は洗い場側に出っ張っている。

お湯の温度は深い・浅いともに同じくらいなのだが、熱めで身体を洗っている間、じわじわ汗が出てくる。

カランはシャワーなし島カラン6、男女境8、反対側の壁8(一番釜場寄りはシャワーなし)

足のついた洗髪用の洗面用桶をつかって長い髪を洗うお客が一人。
始めてみるかもしれない。使い慣れているのだろう。ブラシもきれいに洗っている。

シャワーのハンドルには、ゴムのカバーの取れてしまったものには、ビニールテープが巻かれている。
「迷惑になるので高歌高吟はやめましょう」の看板が、時代を感じさせた。

丸い浴槽や横長ロッカーなど、なかなか見所の多いレトロ銭湯です。


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