東京都 小平市 栄湯








2009/04/25訪問

朝から強い雨が降り続き、大荒れの天気の中、車で訪問。
車で来た旨を番台に告げると、隣家の柿の木の下に駐車してくださいと言われた。
駐車スペースは一台分?

一軒屋造りの昭和中期型銭湯といった感じ。武蔵野市の弁天湯に造りが似ている。
のれんはオリジナルのもので、紺色の地にひょうたんの柄がはいったもの。
入り口部分はガラスブロック。玄関に入って正面には傘入れ。
奥行きがあって、ロッカーのように傘を差し込んで鍵を閉めるタイプのものだ。
中へ通じる引き戸ガラス戸にも雰囲気がある。

番台は優しげで品の良い感じの女将さん。お遍路と富士山の両方にスタンプをもらった。

脱衣場男女境は鏡。鏡の前には敷物が置かれた白いベンチ。コイン式ハンドドライヤーと飲料の冷蔵ケースが置いてある。
島ロッカーは二台。花の植木鉢が飾ってある。

反対側の壁はガラス戸になっていて、ガス湯沸かし器?か何かのタンクが置いてある。
洗い場入り口左手には洗面台。その奥にはガラスで仕切られたスペースに洗濯機が一台。
洗い場入り口の上には、アールヌーヴォー風な女性を描いたガラス戸があるが、湯気で曇ってはっきり見えない。

相客は一人だったが、私と入れ違いに上がっていった。強い雨のせいでお客が来れないのか。貸切状態になってしまった。

洗い場へ。天井は関東型でよく見られる二段式でなく、体育館のようにカーブを描いたもの。
この天井の感じも武蔵野市の弁天湯と似ている。

正面には作者名は無いが、早川師のものと思われるペンキ絵の背景画(男湯にある日付は19.12.12とのこと)
タイトルは「瀬戸内海」。男女洗い場に渡る横一面の大きなもの。
ペンキ絵の下には、コミカ風呂で見られる凹凸のあるタイル。二箇所だけ花と鳥の絵柄のタイルが額縁状にはめ込んである。

湯は白湯で、右から深湯、バイブラ、金属製の水枕がついているジェット風呂。
ややぬるめなので、背景画を見ながらゆっくり入った。

男女境側は、パーテーションで仕切られ、シャワーがホースになっているカラン。
島カランと反対側のカランは、固定式のシャワー。

そして、なぜか洗面台の置いてある裏の部分・・ガラス戸に、浴場組合で販売している銭湯背景画ポスターが。
中島画伯のものが2枚貼ってあった。

背景画絵師の早川さんが亡くなって、もう新しい絵は見ることができないということを
若女将に伝えると「・・そうだったんですか。ご高齢の方でしたね・・」
他にお客がいないので、番台の女将さん、若女将さんにお願いして写真を撮らせていただいた。













お礼を言って玄関へ出て下足入れで靴を履いていると、若女将がモップで床掃除をし始めていた。
懐かしい暖かさを感じる銭湯です。早川さんの絵が見られて良かった。




武蔵野市・弁天湯
やっぱり造りが似ている。屋根の下の飾りも同じ。
同じ設計者?


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