神奈川県 横須賀市 斗の湯(とうのゆ)








2010/09/23訪問


バス「佐野四丁目」下車。三崎街道(県道26号線)を横須賀方面へ徒歩2、3分のところにあります。

三浦・横須賀で探し物をした帰りに立ち寄った。
この日は風の強い冷たい雨の日。三浦でも風と雨が強まったり、おさまったりを繰り返していた。
(千葉では竜巻警報が出ていたそうで。)

三浦海岸駅から京急バス(海35系統 三浦海岸駅〜剣崎経由〜三崎東岡)に乗り、
三崎東岡から衣笠十字路行きのバスに乗り換え。
終点の衣笠十字路で前に停車していた横須賀行きのバスに急いで乗り換えて、バス亭「佐野四丁目」に到着。
交通量が結構多く、横須賀行きのバスは頻繁に出ています。

重厚な破風造りの銭湯。いかにもレトロで気分が高まります。
入り口には九谷鈴栄堂の福助のタイル。前に傘立てが置かれていますが(ちょいとジャマ)、
福福しい大きな顔が目を引きます。



玄関の下足入れの上が砂壁です。



丁度入れ違いに客が帰って、自分ひとりになったところだった。
番台のご主人に料金を払う。

ご主人が気を遣って「こっちのほうがあったかいの(暖房)が出ていますよ。」と男女境鏡の前を示して下さった。
なので、ロッカーもありますが今日は丸籠を使うことに。

他に誰もいないので写真を撮らせてもらいたいと申し出て、了解をいただく。
一瞬困惑したような表情をなさったが無理もないこと。
いきなり一見の客が来て「写真を・・」と言われたら、普通はびっくりするでしょう。
銭湯は服を脱いで、体を洗うところですから。
それでも東京都浴場組合が「銭湯お遍路」を始めてからは、銭湯愛好者の存在が少しづつ認知されてきて、
「記念に写真を撮る」ことにも以前のような反応は減ってきた感じがしています。
ただ「事件」も報告されているので、中の撮影は了解をいただいてからが基本。
(実は、言う時はいつも緊張する・・・)


  

年代を感じさせますが、こざっぱりとした清潔感のある脱衣場です。

洗い場は小ぶりな関東型二段天井で、この日のお湯は白湯。
浴槽は浅、深の二種。浴槽のフチはモスグリーンの大理石模様で、ややカーブしている。
手足が冷えていたせいか、湯がピリピリとちょっと痛い感じだった。



ペンキ絵は中島絵師のもの。日付は22.8.3
下のタイル絵は鯉、金魚、オシドリ(九谷鈴栄堂)
男女境タイル絵3枚はどこの風景なのか不明。「大竹画工場」という初めて聞くメーカーのもの。
鏡の下にはさりげなくマジョリカタイルが貼られている。
カランはwaguliの丸型。
どこもタイルがきれいに磨かれていて、すがすがしくとても気持ちがいい。



途中で一人客が入ってきて二人になった。
常連らしきその客が先に上がって、ご主人と店番を交代した柔らかい雰囲気の女将と話をしていた。
飲料のケースは男湯側にあるらしい。牛乳はないということで、ポカリスエットをいただく。

小一時間ほどの滞在だったが、出るころにはまた雨が強くなっていた。



入り口を改めて見る。オレンジ色の温かみのある灯りがいい感じだ。

バス停まで戻り、程なく来た横須賀行きに乗る。
雨の中、行った甲斐があった。ご主人や女将の暖かさを感じるレトロ銭湯でした。

横須賀・佐野エリアは銭湯が密集しているとのことなので、機会を見てまた探訪したいと思います。











2008/05/03撮影

久々の神奈川県。横須賀でブラブラ散歩の後、三浦へ向かう途上で見つけた。
渋い、落ち着きのある昔ながらの銭湯!

脱衣場へ通じる引き戸は木製のよう。タイルの福助が印象的な入り口だ。
中はどんなにすばらしいだろう・・と想像が膨らんだけれど、日程の都合でやむを得ず次回に。

駐車場があれば言うことないなぁ。




横須賀市佐野町1-7
 046-851-0983
16:00〜23:00 月三回不定休



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