神奈川県 横浜市 戸塚区 矢部の湯
2009/03/07訪問
JR戸塚駅から150bほどの距離。今回は車で訪問。
東海道を進み、川を渡って戸塚の街中へ。
銭湯は東海道沿いに建っていてわかりやすかった。銭湯脇に駐車スペースが一台分。
自販機が一台あって、隣に
「矢部の湯駐車場 入浴客以外は止めないで下さい」
と木の札が立っている。
まだ日も高く、時間が早かったので、17時少し前まで近くを回ってこようと東海道線の踏切を渡った。
まっすぐ行ったところのセブンイレブン駐車場から見える、山をバックにした「梅林」がきれいだった。
梅の花と日本家屋の組み合わせを見ていると、駅前のいくつもの高いビルや人混みと対照的で、
こういうのんびりした風景もあるんだな・・と少しほっとする思いがした。
矢部の湯へ戻ろうとしたところ、駅前の踏切が閉鎖中・・川沿いにかなり遠回りしてやっと戻ってきた。
幸いなことに駐車スペースが空いていたので、停めて銭湯へ。
銭湯の周りだけ時間が止まったような、なつかしい空気が流れているような感じ。
一軒型の銭湯で、入り口部分に大きく屋根が付けられ、門が閉められるようになっている
(あとで脱衣場で聞いた話では、14時前から門が開くのを並んで待っているお客が何人かいるとのこと)。
玄関を入って中へ。玄関スペースは格天井。
「湯 女」「男 湯」文字が違うのは、消えかかったのを後から貼ったからかな。
脱衣場へ。番台で奥さんに料金を払う。男湯では番台でロッカーキーを渡される仕組みの様子。
脱衣場は奥行きが余り無い感じ。天井は、少し剥がれがあるけれど折上げの格天井。
丸いテーブルと椅子があって、座っておしゃべりを楽しむ人たちがいる。
男女境は鏡。コイン式ドライヤーもある。
脱衣場は5人ほどの先客がいる。
トイレ入り口近くにマンガが並べられた小さな本棚と団扇が。
壁側にはロッカー、その上のスペースは常連さんの道具入れになっている。
高さは洗面器がやっと入れられるくらいかも。
「道具が落ちてきて怪我をしたお客さんがいるので、道具は奥に押し込んでください」
というような貼紙があった。
浴室向かって左側に大きさの異なるベビーベッドが二台。
左側のは小柄な大人なら横になれそうな長さで、かなり年代物のような感じだった。
洗い場へ。脱衣場に比べると、広さを感じる。足の付いた洗髪用桶がある。
男女境、反対側の壁にシャワー付のカラン。
島カラン二列にはシャワー無し。
ざっと見て、お客は8・9人。結構混んでいるな・・
タイル絵のある男女境のシャワー付カランは、ほぼ一杯だったので
すぐ横の島カランで空くまで待機しつつ体を洗う。
一番釜場寄りで鏡なしのカランが空いたので移った。隣のお客は洗髪用桶を使っている。
男女境のタイル絵はそれぞれ
「双子島」 「羽衣の松」 「題名確認できず(鯛を囲んで魚が泳いでいる図)」 「養○亭(?)」でした。
なかなか絵の前のカランが空かず、人が使っているときに後ろからじっと
見つめるのも不審だし・・ということで、ゆっくり見られなかったのが残念。
浴室突き当りには、渓谷を描いたペンキ絵の背景画。作者名は無いが「信州」とタイトルが描いてあった。
浴槽は、左が薬湯の「じっこう湯」かなりあつい。が、とりあえずかき混ぜてうめずに入る。
隣は気泡風呂。右端が深湯。この二つは、熱めだがちょうど良いくらいかも。
かなりよく温まるお湯だった。熱くなったので、少しだけ脱衣場で外の空気を吸う。
上がって浴室入り口脇で体を拭いていると「熱いと思ったら、こっちは寒いね。」と一人の
お客に声を掛けられたけれど、なかなか汗が引かない。ドライヤーを使ったけれど
逆に熱で汗が出て、あんまり意味がなくなってしまった。
今日は暖かだけれど、ここの湯は寒い日は助かるだろうな。
時間があるなら、汗を思いっきりかいて流せばスッキリすること間違いなしだと思った。
地元のお客さんから愛される、昔懐かしい銭湯です。